magazine

【ネタバレ感想】TRPG「胡桃炸裂症候群」通過後ネタバレ感想(5435字) 2024.02.13 Tue

【ネタバレ感想】TRPG「胡桃炸裂症候群」通過後ネタバレ感想(5435字)のサムネイル

キャラクター設定

公安 浪裏礼司 男 34
天秤座 一人称 僕
穏やかそうな外見で冷静な印象があるが、他人にあまり興味がない。リアクションが薄い。
周囲から余計なお節介や干渉をされるのを嫌う。
趣味は貯金、不動産購入、株。
性的指向としては男性の方が好ましいと感じるようだが、根底に「女は面倒臭い」という意識があり、よりマシだと感じる人物を選択した結果そうなっているだけのようだ。面倒でなかったため女性のパートナーがいる時期もあった。
現在パートナーは居ない。
妊婦に対しても、興味がない。妊娠という行為もあまり好ましいと感じない。潔癖。接触に多少の嫌悪感がある。
女性にやはりいい感情を持っていない。
現在親族は誰もいなさそう。
幼少期、母親がすぐ離婚して家に恋人を入れ替わり立ち替わり連れ込んでいた。母親も見目が良く愛嬌があったので、仕事には困っていなかったし裕福な方だった。パトロンとかいそう。
母親は顔も頭もいい自分の息子を恋人のように扱うタイプの毒親だった。
おかげで丁寧に面倒は見てもらえていい大学にも行けたけど。
就職してからほぼ絶縁状態。気まぐれな母親も自分に懐かない息子にはそこまで執着はしないので、向こうから連絡が来ることもない。


愛情と依存の違いが分からずどちらも嫌悪感を示しがち
弱きは強きに淘汰されるという考え方
カバネとかなり思想が近いと知ってビックリしましたし、ちょっと嬉しかったです。
一年一緒に居た人と、自分は上手くやれてたんだな…という安堵があった
在り方はユハくんとかなり近いが、違いとしては自分の嫌な事は把握した上で、仕事と割り切って嫌なことをしている。殺しももう抵抗はない。
子供が苦手だからってのもあるけど、ユハくんにはたまに言ってあげたいけどどういえば分からなくて無言で見つめるしかないという場面が多々あった。2人共カワイイですね。

殺さなきゃ殺される。力って怖いよね。でも無いと死んじゃう。

ジョージさんのHO刑事、矢車さんは庭師ho2(メカニック)の継続でした。

初日感想

HO公安拳銃をシビアに考え過ぎて技能値65で臨んで戦闘シーンで全弾外し刑事とルルに手引いてもらって命からがら帰ってきた SAN値が20超下がりみんな助けてくれて俺だけ無傷で発狂してた

初日 1件目の事件だけ終わりました。
疲れました。

どうやってトルコから帰ってきたねん
全弾外すな もう公安やめろ
浪裏、今回珍しくちょっとSっ気のある無表情カッコいい男を連れて行ったんですけど

・公安秘匿1発目のご挨拶、ザコとの戦闘で射撃を失敗し怪我する
・リアルINTが足りずボイセ中頻繁に「すみませんPLですけど、ちょっと待ってもらえます?」と挙手しKPママに待ってもらう
・挙句唸って解決策を出した後「今悩んでたのはPLです。PCはこんな事もう分かっています。良いですね?キリッ」と真顔で迫る(ダメでした)
・事件1件目のラスト、白目玉妖怪(ショックで名前忘れました)との戦いでファンブルを連発 本当に連発した 銃弾ただの1発も当たりませんでした
・戦地でも外してたし洞窟でも外す。お前はいつその弾を当てるんだ?
・技能65の拳銃をファンブル/クリチケ迷って使わず回避し98ファン/クリチケ使って振り直してファンブル/98ファンで拳銃1発目失敗後、2発目を100ファン
気が狂う(PCPL両方)

拳銃2発ファンブルした時の処理で
KP「どうしましょう…ジャムって次ターン戦闘不能にして、あとは〜でHPを1d3しますか?」
ごま「いやもう跳弾して足に当たってストレートにHP3減らさせてください」
ジョージ「それはやめて(マジで)」
KP「やめましょう(マジで)」

地上に上がると
刑事矢車さん(負傷)
ルルちゃん(負傷、白目玉怪物汚染)
公安警察浪裏礼司(ほぼ無傷発狂拳銃破壊)

なんでなん

ジョージさん「拳銃直すで^ ^ なんか矢車に言うことあるやろ^ ^ 言うてみ?^ ^」
ごま「ウッ…ウッ…え…?ありがとうございました…、?」
ジョージさん「なんか言うことあるやろ^ ^言えるか?^ ^」
ごま「ヴウヴ…申し訳ありませんでじだ…拳銃直してくれまずが…」
ジョージさん「しゃーないなァ 〜〜〜^ ^^ ^^ ^」

最後ルルちゃんが倒れて救急車呼ばれた時も隣で発狂した後うなだれてました
ここぞとばかりに矢車さんがココアをくれました
俺は顔を上げられず、ただブラインドでココアを受け取ることしかできませんでした。
ココアは、温かかったです。

こんなつもりじゃないねん!!!!!!!浪裏礼司!!!!
お前!!!!
ポストクールS系イケメンのはずやったやろ!!!!!
何してんねん!!!!!!!!!
こんな1日かけたシナリオで!!!!
拳銃何回当てた??????
マジで2回くらいちゃうか????え?、???
中東で一年やってきたんちゃうんか????何してんのお前?????
この分やとお前アレやろ、トルコでもルルちゃんに世話焼いてたんやろ、お前の気付かん所でよ

澄ました顔しよって それで真顔でケツから銃弾落としたり
背後を敵に取られたりしてたんやろ
それをな ルルちゃんは多分全部カバーしてくれてたんや
知らんのやろな ボケがよ
この感じやとな、多分一年そんな感じやったんやろな
よく分かったわ。

浪裏、今回珍しくちょっとSっ気のある無表情カッコいい男を連れて行ったんですけど(2回目)

CSにも「実はサディスト」と書いていました。
とんでもないことですね。
アフタートーク時にKP山羊さんとジョージさんに自主的に報告し
「実はサディスト(自称)」と書き換え、その日の卓を終わりました。

真顔ポンコツオモロニキ、浪裏礼司誕生の瞬間でした。

浪裏お前明日マジで頼むで

胡桃炸裂症候群、メチャクチャ面白いです。

後半〜全体の感想

私は沼男と庭師を通過した人間なので、かわいくて優しいNPCは好きだけどめちゃくちゃ心配になってしまいます。
いすみさんとかメッッッッッッチャ優しくて信頼ちゃうのに、急に連絡取れなくなってすごい不安になった
公安の指示、いすみさんからしかもらってないけど、なんで…?? いすみさん100%信用していいのか?
いすみさんがもし、人外だったら…任務が終わってある日突然いすみさんが異形に変形したらどうしよう…
嘉羽、ルルちゃん、ヘカートさん(好きです)、ユハくんもみんなかなり好きになってしまったけど、みんなまだ人間やんな?そう言ってくれ たのむ 途中で肉にならないで お願い 裏切らないで
ねことぎくん、かわいいね

三日目の飛行機墜落事件、最終日の車のシーンがやっぱり印象的だなと感じました。
ストーリーを通して、浪裏はかなりユハくんに近い性質の人間みたいだなと分かりました。設定も結構孤独感のある人物にしていて、自己開示が苦手そうな人物。愛情と依存の違いがわからずどちらにも生理的嫌悪感を感じるが、大人なので一般的な振る舞いをしようとしている。
嘉羽と私兵達と一緒に一年各地を駆け回り、任務で人も簡単に殺せるようになった。
そこでより一層「やらなきゃやられる、力がないと生きていけない」という気持ちが強まってしまったようです。

初日で大コケして可愛げが発生した浪裏でしたが、矢車さんと一緒に交流していって「質問の多い人だな」と思っていました。
仕事に私情を挟まない方がいいのに、この人は僕の何が聞きたいんだろう。
確かにバディ捜査はコミュニケーションが必要ではあるから、その下地を作りたいのだろうか。
矢車さんは自分の知らないことは全て知りたいみたいだ。
自分の知っていることは言いたがらないのに。
そのへんがちょっと仕事がしづらいなと思っていたので、このタイプには先に情報を共有する姿勢を見せるしかないか…と思って対応していました。
どうやらちゃんと情報共有してくれていたみたいです。言い方に含みがありすぎる。

法律について「人の暮らしをより良くするもの。時代に合わせて変化する必要がある」と述べる矢車、「人間の作った指標。いずれ綻びが発生するので信頼しきれない」で意見が真っ向から分かれました。浪裏の思想はむしろ獅子園に近いものだとジョージさんKP山羊さんに驚かれてました。
でも、獅子園と違うのは、あくまで「一個人として自由に生きるために、最低ラインの条件を提示しているもの」であってほしいので、過剰な法律は浪裏の今の暮らしが脅かされる。ましてやクローンにされると考えると、自分の暮らしを邪魔しないならいいけど、嫌悪感の方が強かったのかもしれません。
沼男のキャラだったらどうしてたかな…最初放置するけど、捕食するって聞いた瞬間殺しそうですね。
自分本位な人間です。
でも、ジョージさんとは話してたんですけど、浪裏は「常に生きるのに精一杯」な人間なんだな、と思いました。
ただただ死にたくない。今の生活を脅かされたくない。傷付けられたくない。傷付けられる前に先に攻撃しなければならない。ということで、いろんな生きる術を身につけてきたようです。
似てるユハくんと違うのは「嫌か嫌じゃないか」の判断があるところかなあ…任務ならある程度やるけど。

なんかこういうお人形みたいな子でシナリオを進んでいたんですが、PL的にはどうにかしてもっとPCやNPCと話したかった!全然不満とかじゃないです!ずっとタイミングを見続けてる感じでしたね。
で、矢車さんがどうにか浪裏の気持ちを聞き出そうとしてくれる!ありがたい!
でも矢車さんも説明がまどろっこしい!わかりづらい!
飛行機墜落事件で急に浪裏の人間味が帯びた気がします。こういう惨劇は慣れていたはずだったのに。
目の前で一緒に行動していた人間が、急にいなくなるかもしれない恐怖。嘉羽やルルさんは大丈夫だったのに。
そういえば、あの人たちは強かったから。強くないと、自分も周りの人も死んでしまう。
浪裏は一瞬目の前が真っ暗になってしまったかも。
ここから、矢車さんに対して「心配」って気持ちがついて回るようになっている気がします。

最終日の車のシーン。
どうやら殺しはしないみたいだけど、油断できない。なのに矢車さんは「浪裏の気持ち」を仕切りに確認してくる。
気持ちを言ってもいいけど、わかってくれないんじゃないか。わかってくれないなら、無駄なんじゃないか。

矢車さんのことは、しきりに「羨ましい」「すごい」と感じていました。
力に頼って自分一人の世界を良くしようとする自分。人間の尊厳を守って平和な世界を拡大しようとあれこれ考える矢車さん。そんなの人間がこれほど長い歴史をかけても実現し切れていないのに。
勉強して、知識を使って、法律も活用しながら、人類に期待している。
素晴らしいことだとわかっているけど、自分にはできない。人類が武力を解除するにはまだ早い。公安の自分は抑止力であるべきだ。
なのにこの人は「僕の気持ち」が聞きたいと。
矢車さん基本は理論的だけど、時々「最後のひと押し」に根拠のない物を求めている気がする。どうしてなんだろう。
今この人は何か「最後のひと押し」が欲しいということなのか。
じゃあ、話すしか、ないか…

「あなたは優しい」「あなたが羨ましい」「あなたにはわからないでしょうね」「強くならなければ、強いものにつくことでしか生き残れなかった」

説明しましたよ。納得してもらえたようで安心しました。

戦闘シーンでは、みんなに囲まれて戦闘できて、対ニャル戦なのに結構安心してました。
でも、見渡してみたら、公安の人間しかいない。警察の人間は周りでみんな死んでる。
なんか、これってよくないよな…ってヒヤヒヤしながらやってました。
なんで今警察の方がこんなに圧倒的「不利」に見えているんだろう、おあつらえむきなほどに…

で、思っていたよりすんなり勝てました。
で、エンディング描写です。

警察描写ラストの一言。ゾッとした〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
なんで!これでいいの本当に!?もっと何かできなかったの!?

で、公安のエンディング。
みんないる。嬉しい。本当によかった。みんなクローンじゃなかったし沼男じゃなかったし、変な種も入ってなかった。
よかった。
浪裏はこれからどうしよう。もし一緒に旅立てばまたこの人たちと効率よく、自分と理解し合える、有意義な時間が過ごせる。ねことぎさんも来るって。かわいい。

でも、矢車さんは?

このシーンで、みんなと喋ってたけど、心象風景はずっと矢車さんのこと考えてたかも。
今あの人一人なんだなって。周りに誰もいないんだなって。
そうしたら次は、飛行機事件の画面が思い浮かんでしまった。機体に挟まれて、大量に出血している矢車さん。

あの人一人だと、いつかすぐに死んでしまうかもしれない。
そもそも、武力がこんなに偏って国外に流出してしまうと、自分のいるこの国のバランスがくずれて、安全が脅かされてしまうのではないか。それは困る。

…じゃあ僕は、日本に残ろう。

で、エンドD HO公安は日本に残りました。

浪裏くん、気掛かりで仲良くなれそうな人ができて、よかったね!
こんな判断させる矢車、ずるい男では?
友達とまではいかないけど、でも死なれると困る人。
最後の方かなり矢車さんのこと買ってるんだと思いました。
浪裏くんが武力での「現状維持」をやめ、知識や文化で「進化」しようと変わりだす動きを取れたのが嬉しかったです。

海外行きを勧められても、最初から断るつもりでしたよ。
またご飯行きましょうか。

category