コナンくんネタバレ感想(黒鉄の魚影) 2023.06.27 Tue
今年のコナン感想 オタクならみんな分かってる事の復唱にしか過ぎません。が、ここんとこずっと初期作品オマージュ入ってて、来年が世紀末の魔術師オマージュだとしたら、世紀末最推しのオタクは泣いて喜んでしまう
いや〜〜〜〜 今年のコナン君は、シブかったですね
冒頭、かっこいいけどポンコツの組織
開始直後の脳天ブチ抜き射殺シーンどアップから、今回の描写の容赦なさがうかがえて、すごく緊張しました。
映画の見せ方って、すごい…
ジンとウォッカが年々ポンコツになって隙がありまくるのがちょっと気になってたんですが、今回のウォッカは惜しいところまで健闘していました!
ちゃんと悪役しててイヤ〜な感じのウォッカの精神的拷問シーン、あれ子供観たら泣くのでは?ビックリした。ここまでやるんだ〜と感心したかも。
ナオミさんの絶叫、号泣シーンとか もうちょっと前の作品だったらやらなさそうだった。
結構的確に観客の心を抉ってくる描写多かったですね。
コナン君が溺れる時の「ゴボゴボゴボ」みたいな息の音がかなり迫真で怖かったです。
普段よりシリアスな主要キャラ達
あと、あんなにシリアスな博士を初めて観ました。いつも新一!哀くん!って後ろから叫んで微妙に間に合ってない博士だったけど、今年はあんな小さい古いビートルでカーチェイスなんかして、コナンより先にピンガに追いついてやると言わんばかりの気迫。
博士の哀ちゃんへの、こう、時間のしっかりかかった情の深さを見せつけられて大人は泣いた……また間に合わなかった所の描写、キツかったですね。素晴らしい。
でも黒の組織自体の不気味さは天国へのカウントダウン辺りが1番良かったな〜〜 まあ今はだいぶ組織のキャラが増えて内部の構成が視聴者に明るみになってしまっているので…
キールはいつもすんでの所のフォローをやらされている感がある。みんなキールのお陰で何度も命が繋がっているのでもっと感謝した方がいい。
シリアスな雰囲気作りで大人な気配のコナン映画
今回は雰囲気作り?というか、緊迫感を強めてくるシーンがたくさん合って、ここ最近のシリーズの中で1番気が抜けない作品でした。
いつもだと「オッ!ここでお決まりのアクションシーンね」「ドンパチやるのね!オッケー(高速で飲み物飲む)」とかやってたんですけど、今年はそんなタイミングが無かった。まずいつもより登場人物が絞られており(ここ最近がオールスターな構成だったのもある)警察も黒田、目暮、白鳥、佐藤のみ。 シリアスなメンバーじゃん……メチャクチャ真面目な話だ… 小五郎も寝てて置いてかれたりしてたし。今年はポンコツ系おっちゃんだったから、来年はメチャクチャカッコいいおっちゃんのターンですかね。どっちも好きです。去年はかなりカッコいいおっちゃんでした。
オリキャラいいよな
コナン映画いつも思うんですけど、映画オリジナルキャラがみんなレギュラー入りできそうな位濃くて、好きなんですよね。過去をちょっと掘り下げられようものなら、本当に「これアニメ本編か原作に逆輸入してくれないんですか…?」ってくらい良いキャラがチラホラいる。
今年はナオミは勿論ですが、沢村一樹さんの牧野局長が落ち着いたら素敵なおじさまでしたね。
ハロウィンやゼロシコのオリジナルキャラ、今回のピンガの布石となるナイトメアのキュラソー(声天海祐希)も好きなんですけど、私は特に紺青の拳(京極vsキッドのやつ)のオリジナルキャラが好きです。リシ・ラマナサンがもう2度と観れないのがショック過ぎる。
話が逸れました。
今年はナオミ&哀ちゃんの描写が良かったんですけど、グレース/ピンガメチャクチャカッコよくなかったですか!?!?!?!?ピンガメチャクチャカワイイですね?????グレースカッコいいし
てっきり女性声優さんが1人二役やってるのかと思ってたんですけど、エンドロールで「グレース/ピンガ 村瀬歩」でひっくり返った。やば過ぎるあの男……何の役でもできる……1作品に同時に女声男声の村瀬歩を拝めるのは劇場版名探偵コナンだけ!
あと、私はベルバボのブロマンスが好きなんですが、今年、なんか、メチャクチャ良質なベルバボ無かったですか? ベルバボだ!!!!!!ってビクった後全部忘れたので、また観に行きます。
お決まりになりつつある2人
今年も入りましたね、赤井と安室のやり取り!
私はあの2人は、そこまで世間の湧き方みたいには見てないんですけど、コナン君がスマホで無理くり会話させて協力させてるの笑った。シュールだな…
あとあそこはしっかり青山先生コンテだった気がする。気合いがすごい!!!
エンディングに向かっていくにあたって、今回は水中での戦闘や逃走描写が多くて「孤独な戦い」みたいなイメージが強かったです。哀ちゃんの独白もさあ…哀ちゃん…………
水中って、暗闇って怖いよな…
でもお約束のダイナミックサッカーは健在でした。
水中が花火で光り輝いて、天空から銃弾1発で潜水艦を撃沈させる赤井さんのシーンはかなり面白かった。
劇場版の赤井秀一は無敵なんです。
コナンと人工呼吸する哀ちゃんが義理立て?して蘭ちゃんにキス返す描写は微笑ましかったです。
哀ちゃんはやっぱり、そういうのをまだまだ気にしちゃう10代の女の子でした。可愛いですね。
今年はウォッカ頑張ってたから、ジン、お前はマジで頑張れ。何とかしろ。
コナン映画は音楽に伝統あり
コナン映画の音楽の話をします。
私はコナン映画の歴代メインテーマのみのプレイリストを作り、そのリストでメインテーマイントロドンをするのが好きなオタクなんですが、同じ曲をこう何度もまるっと作り直して新しいアレンジで楽しませてくれるコナンのメインテーマが大好きです。
メインテーマ、今年はガラッと雰囲気が変わって、静かでシリアスで……今年の映画の息が詰まるような緊迫感はもうオープニングから作っていくスタイルだったんですね……
ハロウィンの花嫁から新しく音楽監督(?)として作曲されているのが菅野祐悟さんって方なんですが、全作ハロ嫁では、元々全シリーズの音楽を担当されていた大野克夫さんリスペクトもいれつつ、入りのハープや強めのホーン(管楽器)でガラッとこれまでのシリーズとは違う雰囲気を演出されていたのが衝撃的でした。
今作では、入りが物凄く静かに始まり、まるで今映っているシーンのBGMなのかと思わせられます。少しずつイントロとしての音が増えていき、ホワンホワ〜ンみたいな、電子音?とホーンが入って完全にいつものメインテーマが始まる。去年とは違って本当に「シナリオの雰囲気重視」の作り方でした。
今年のテーマ内では、いつもの通り途中で映画独自の追加ナレーション(工藤新一の自己紹介以降の毎回変わる説明部分)が入る部分が、もう本当に、一度曲を止めて別の曲を始めるんか!?って位に違う毛色のパートがブッ込まれていました。
で、この部分がまた、大野さんの時とは違って、いい意味でコナンぽくない。
多分大野さんの時は、どんなに主題が変わっても「でもコナンの基本の雰囲気はこんな感じだよね?」って感じのアレンジパートが始まるんですけど、菅野さんの場合はなんかもう全然違う作品が始まるみたいでこれはこれで楽しい。ジェットコースターですね。
あとこの部分が、メチャクチャジョジョ5部アニメっぽい(菅野さんは5部アニメもやってた)ので本当に一回集中して聞いてみて欲しいです。 米花町に突然ディアボロが現れます。
カッコいい〜〜〜〜本当にカッコいい 早くサブスクに来て欲しいまだハロ嫁も来てなかったはず 早く来てくださいお願いします
作曲家ってすごいんですよ。どんなに違う毛色の曲作ってても、やっぱり元々作っている人が同じだから、違うアニメとか違うドラマの曲も聞き直してみたら同じ雰囲気の部分が見つかったりして感動します。池頼広さんのタイバニサントラと相棒サントラ。林ゆうきさんのヒロアカ、ハイキュー、ドラマストロベリーナイトとかも。
音楽って、おもしれ〜〜〜〜 聴き比べ、おすすめです。
来年の話 〜オタク、待ち遠しいね〜
あとはこれで最後なんですが、
何かのインタビューで、昨年のハロ嫁が記念すべき25作目って言われてて、この先30作目までは予定が決まってるって内容を見ました。
で、去年の演出とか音楽で気になってたんですけど、去年のハロ嫁は第1作目「時計仕掛けの摩天楼」のオマージュみたいな演出がたくさんありました。(爆弾がメイン武器、赤と青の液体、劇中歌「君がいれば」)
で、今年は2作目「14番目の標的」のオマージュが多かったんですよ。(水中施設、人工呼吸キス、シリアス、劇中歌)
すごく分かりやすいですね。
で、来年の宣伝。
ちゃんと最後まで席座ってましたか?
服部とキッドの声ですね。
そして、コナン映画3作目は「世紀末の魔術師」でしたね。これは服部とキッドが映画に初登場した作品です。
謎の宝飾品インペリアルイースターエッグを巡ったトンデモバカデカ仕掛けキャッスルが出てきてトンデモ動機のサイコ美女が犯人やってるメチャクチャ面白いアクション映画でした。
1番好きなコナン映画の1つです。
来年、祭りかもしれん
楽しみですね。
【追記】2024年、祭り確定